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地元だから知らないことってありますよね。
近すぎて普通すぎて。
小野川の舟もその一つ。
よく見るけど、乗ったことがある市民は数えるほどでは。
3月5日には“さわら雛舟”もあることだし、お雛様より一足先に舟を楽しんでみようかとなりました。
出発の時には、タイミングよくジャージャー橋から水が出てきました。
冬にはこたつが設置される舟は、足元暖かく、顔に当たる風は心地よかったです。
道中、船頭さんが町の歴史や風景について話をしてくれるのですが、乗った私たちも地元民。
知ってるよーと言う子供たちに、拍子抜けしてしまったかもしれません。
その知識は深く、佐原駅北口が港だった頃の話などもしてくれました。
でも、子供にとってはそれよりもいつもとちがう目線と、川岸にいる知り合いに声をかける方が面白いようで…
楽しみ方は人それぞれですね。
さてさて、舟からの風景はというと、橋の裏側を見る機会はあまりないですし、線路の下を通ることもないですよね。
カモや白鳥も至近距離にいて、舟も乗ってみるといいものです。
そんな舟遊びを、3月5日にお雛様もされます。
雅楽の音色とともに、お稚児さんたちを引き連れる様子は、さながら時代絵巻のようです。
またこの日は、重要伝統的建造物群の古民家公開やさわら町屋館でのGarden Marcheもあり、盛りだくさんです。
そして翌6日は、ホステルコエドでの“コエドの日”。
こちらもさまざまなキッチンカーが集結し、ホステルのキッチンカー 『こえどころ』もお披露目です。
賑やかな週末になりそうですね。
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第九十三回 お雛様の舟遊び
文・写真 きのしたまみ
提供元(株)NIPPONIA SAWARA