第百四十一回 町なの、街なの、どっちなの

漢字はとても便利ですが、とても難しくもあります。
あてられた字から、地名であればその場所がどんなところだったか想像がついたりしますよね。
香取市でいうと、栗源は栗山川の源を有することから“栗源”。
小見川は、お(高くなった所)、み(接尾語)、かわ(川)で、高いところから流れてくる川ということです。

間違えるとぜんぜん意味が変わってしまって、一大事になることもある漢字ですが、印刷物になったりする時は、何度も何度も確認します。
特に、江戸情緒残る佐原を紹介するときに欠かせない言葉に“まちなみ”があります。
この言葉を表すときに、2つの漢字が考えられます。
“町”か“街”か。
佐原で使うときの正解は“町並み”なのですが、この2つの字にはどんなちがいがあるのでしょうか。

町並みは、町に人家が連なって建っている様子で、街並みは、通りを中心とした両側にある商店などを意味する風景と言われますが、英語のcityscape(町並み)、streetscape(街並み)での表現の方が違いがわかりやすいですかね…

とにかく、佐原の町並みは今も市民が住んでいる家々が連なってできています。
ずーっと代々続く建物から、景観に合わせた新しい建物まで、住民の方がその風景を残すように努めています。
映画のセットでない、人が暮らす江戸の町並みをぜひご覧くださいね。

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第百四十一回 町なの、街なの、どっちなの
文・写真 きのしたまみ
毎週木曜日更新