香取市には、社会人落語の稽古連があります。
その名も「噺っ子連 有難亭(ありがてい)」。
香取市在住や出身、近郊の方がメンバーとなり、日々稽古に励んでいます。
なんとその稽古を指導しているのが、”六代目三遊亭圓窓”氏です。
かつては笑点に出演し、現在は落語協会相談役を勤めている、正真正銘の師匠です。
圓窓師匠は、香取市となぜか縁があります。
県立佐原高校の演劇鑑賞会で高座に上がり(実は私はこの年に在学していました)、市立佐原小学校では4年生の教科書に掲載されている”ぞろぞろ”の講義をし、そして現在は稽古連を率いています。
縁とはおもしろいものです。
そんな師匠に出会った有難亭のみなさんは、市のイベントで高座に上がったり、町角で公開稽古をしたり、あちこちでお声がかかる、ちょっとした売れっ子であります。
笑いで町を盛り上げようと、住民や観光の方々に楽しんでもらえる機会をつくっています。
今日のコロナ禍においては、稽古も様変わりしました。月に二回、直接師匠から指導を受けていましたが、今は月に一度、リモートにて稽古をしています。
ピンチの中にあっても、変わらぬ思いで活動を続けています。
いつかまた、満員御礼のみんなで泣き、笑う寄席ができる日が早く来るといいですね。
それまでは、人数制限や距離を保った形の、新しい寄席で楽しませてもらいたいです。
そして、メンバーは随時募集しているそうですよ!
※画像はコロナ禍以前のものも含まれます。
えになるかとり かとりっぷ
第二十八回 笑う町には福来たる
文・写真 きのしたまみ
提供元 (株) NIPPONIA SAWARA