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ポカポカ陽気で散歩するのが気持ちいい頃、小野川沿いを歩いているとどこからともなく綿毛が舞っているのに気がつきます。
はじめはタンポポかな？と思っては見るものの、綿毛の雰囲気がちがいます。
しかも、けっこうたくさん飛んでいます。
吹きだまりに集まってたりもします。
正解は、柳の綿毛なのです。
柳絮(りゅうじょ)と呼ばれ、綿毛を持った柳の種子が飛び散ることをいいます。
小野川沿いには、地盤を強化するためか垂れ柳が植えられていて、その柳に近づくと、フワフワとした綿毛が付いているのがわかります。
でも、柳には雄株と雌株があるので、綿毛があるのは雌株だけですよ。
画像ではわかりにくいですが、風がふくたびにふわぁーっと舞うと、童心に返ってつい追いかけたくなります。
この季節だけ、ちょっとの間しか見られない春の風物詩です。
今年は暖かいからか、例年より早く舞っている気がしますね。
幻想的な綿毛の舞をぜひ見てみてください。
えになるかとり かとりっぷ
第四十七回 柳絮の舞う頃
文・写真 きのしたまみ
提供元 NIPPONIA SAWARA