第六十七回 旬を喰らう その弐

香取市の秋は忙しいんです。
なんせ、おいしいものを次から次へと食べていかないといけませんから。

今週は、ぶどう狩りに行ってきました。
一年待ってやってきましたからね、あのエメラルドグリーンの輝きの季節が。

香取市は、知る人ぞ知る“ぶどうの産地”です。
千葉県トップの産地であり、ぶどう狩りも楽しめて、都心から近いレジャーとして最適です。

袋を破って、好みのものを探すのは、まるで宝探しのようでおもしろいです。
グリーンが濃いよりも、黄色がかった方が熟してるサイン。
そして、誰よりも大きいものを探そうとする子供たち。
両手で持たないと落としてしまいそうなほどの大きな房もあります。

自分で選んで収穫したぶどうは、さらにおいしく感じます。
種もなく皮ごと食べられるので、お手軽ですね。
房の上の方が甘いそうなので、下から順に食べていくといいそうですよ。
季節が終わって後悔しないように、もう少し食べておきます。

えになるかとり かとりっぷ
第六十七回 旬を喰らう その弐
文・写真 きのしたまみ
提供元 (株) NIPPONIA SAWARA