第六十九回 ハレの日もケの日も

ハレとケって知っていますか。
民族学者 柳田國男が提唱した、日本人の伝統的な世界観ということですが、平たく言うと、ハレが晴れの日というような非日常、ケがそれと対照的な日常ということです。

晴れの日といえば、着物を着る方もいるのではないでしょうか。
七五三や成人式、卒入学式などなど。
逆に言うと、そういった日でないと着ることはあまりないのかもしれませんね。

私は着物が好きなので、卒入学式はもちろんですが、気が向いたら普通の日にも着ます。
何にもない日に?と思うかもしれませんが、訪問着などの格の高いものではなく、洋服地で作ったものや洗えるものといったようなカジュアルな着物を楽しみます。

なかなか着る機会が無いと着ないものですが、ぜひそのチャンスを作ってほしいな、着物好きが増えるといいな、と思っています。
そして、佐原にはそれにうってつけの風景と機会があるんです。

毎月第3金土日に開催される、「まちぐるみ 着物の日」です。

着物を着るだけでお得な特典があり、さらには今月、10月、11月にはフォトコンテストも開催されます。
今月は明日から3日間です。
この機会に、着物で佐原散策をしてみてはいかがですか。
着物を持っていない方でも、レンタル着物もありますので、安心して手ぶらでお越しください。
お子様には、忍者や鬼殺隊もご用意しています!

えになるかとり かとりっぷ
第六十九回 ハレの日もケの日も
文・写真 きのしたまみ
提供元 (株) NIPPONIA SAWARA