第八十三回 いつもとちがう角度

子供が、道端の小さな花に目がいくのは、大人とは目線がちがうからでしょうか。
同じ道を歩けば、同じ風景しか見えていないのですが、たまにいつもとちがった角度から見るものは、ぜんぜん印象が変わるのです。

小野川沿いの2階からの景色は、住んでいる人の特権のように思います。
お祭りのときなど山車が通るときは、大人形を間近に感じられます。
そんな特別な様子を、訪れた方でも味わうことができる場所があります。

さわら町屋館(上川岸小公園)、佐原商家町ホテル NIPPONIAをはじめとした、お休み処やホテル、飲食店を利用すると、この景色を楽しむことができます。

上から見てみると、小野川のくねくねした形もよくわかります。
空が広いのも感じられますし、人が行き交う様子がまるでタイムラプスで見ているようです。
訪れた際には、ぜひ2階からの風景も楽しんでくださいね。

香取市は、徐々に新しい年に向けての準備が始まっています。
“さわら・町並み・お正月”の恒例行事は、年末年始にお正月飾りで、来る人を出迎えてくれます。
香取神宮や観福寺へ初詣の際は、江戸の町並み残る、重要伝統的建造物群保存地区へお越しください。

えになるかとり かとりっぷ
第八十三回 いつもとちがう角度
文・写真 きのしたまみ
提供元 (株) NIPPONIA SAWARA