毎年8月1日に開催されている「水郷おみがわ花火大会」
利根川の川開きの日に合わせて開催されます。
明治より続く歴史と伝統ある花火大会は、旧小見川町の商人たちが、町のますますの発展を祈念して開催したのが始まりです。
利根川の川面を利用した豪快な水中花火 超特大スターマインは、花火大会の目玉であり、見るものの度肝を抜く迫力です。
他ではなかなか見られないこの花火。水面から半円を描いて炸裂する様子は、夜空を仰いで見る花火とはまた違う趣があります。
花火だけではなく、堤防から垂直にのびたメインストリートに並ぶ、出店も楽しみのひとつ。
左右にひしめき合う出店、見物にごった返す人々、ドンッという身体に響く花火の音。
五感すべてに伝わる花火大会の雰囲気は、地元の人間だけでなく、日本人なら心踊るような空間です。
そんな花火大会も、今年はおあずけ。
来年はあの夏の暑さと人の熱気、花火の音を思いっきり感じたいものです。
画像は、利根川堤防と、黒部川イルミネーション。いつもは、ぼんぼりと花火が楽しめます。
えになるかとり かとりっぷ
第十一回 利根に花開く水中花火
文・写真 きのしたまみ
提供元 (株) NIPPONIA SAWARA