第十二回 睡蓮と鯉

水郷佐原あやめパークでは、約300種ものはすの品種が栽培されており、日本一を誇ります。

毎年はす祭りが開催され、あやめ祭りのあとに楽しめるのです。

園内の水路には所狭しとはすがひしめいていて、そのなかを舟で進んでいけます。また、はすの回廊と名付けられた栽培池は、歩きながら間近で大輪の花を楽しめます。

はすは朝早くに花を咲かせるので、はす祭りの時期は朝8時から開園しています。

午前中に見るのがオススメですよ。

少し前、画家モネの作品「睡蓮」を彷彿とさせる場所が、現実世界にあると話題になりました。

実はあやめパークも、モネとまではいかないかもしれませんが、とても映える写真が撮れます。ピンクのはすと緑の大きな葉、そしてただよう鯉たち。与田浦の風を感じながら、はすの回廊を楽しんでみてはいかがでしょうか。

そして、隠れた人気アクティビティがあるんです。

舟着き場にある、ガチャガチャの機械。これ、鯉のエサを売っています。エサを水路に投げると、鯉がワーッと集まってきて、子供は大喜び。もちろん大人も大喜びでおもしろいです。

ぜひぜひ、モネの睡蓮に負けない写真に挑戦してください。

えになるかとり かとりっぷ
第十二回 睡蓮と鯉
文・写真 きのしたまみ
提供元 (株) NIPPONIA SAWARA