第二十一回 香取神宮と神在月

十月の和風月名は、神無月。
それは、国中の神々が出雲に集まるため、神様が地元を留守にする月ということからだとか。

でも、香取神宮の神様 経津主大神は、東国鎮護のため香取を離れることはありません。
そのため、出雲では神様が在る月と言うように、香取市でも神在月(かみありつき)と言う方もいるようです。

この神在月ですが、旧暦なのでお祭りは今の暦では11月になります。
香取神宮では、出雲からの帰路、神宮に立ちよった神々をおもてなしする大饗祭が、11月30日に行われます。
神前には、珍しい神饌が供され、神々の宴が始まります。
宴なので夜に行われ、普段とはちがった雰囲気が味わえますね。
※本年の開催、また見学可能かはまだ発表されていないので、香取神宮HPのお知らせにてご確認ください。

香取神宮の拝殿は黒が基調となっています。
これは珍しいようで、装飾の極彩色が際立ちます。
そして、拝殿の後ろに本殿があり、拝殿の脇を通って裏に回れます。
ぜひ後ろへ行って、本殿に近い場所からお参りするのもオススメです。
神様に一番近い場所ですからね。

えになるかとり かとりっぷ
第二十一回 香取神宮と神在月
文・写真 きのしたまみ
提供元 (株) NIPPONIA SAWARA