香取神宮では例年、12月の中旬あたりから拝殿の前に茅の輪が設置されます。
半年に一回、6月と12月に心身の穢れや諸々の罪、過ちを払い清める目的で設えられるのです。
師走の大祓は年越しの祓といわれ、今年の穢れを払うものです。
形代という人形の紙で身体を撫で、茅の輪を8の字を描くようにくぐります。
形代は、神宮に納めて清めてもらいます。
大晦日の午前中まで設置されていますので、茅の輪をくぐって、身体を清め、新しい年を迎える準備をしてはどうでしょうか。
香取神宮の令和3年の初詣は、例年と変わっているところがあります。
事前に神宮HPでご確認ください。
また、当初は年初めから縁起物の授与もされる予定でしたが、分散参詣を勧められていることもあり、年内から授与されるそうです。
変わる様式もあれば、変わらぬ日本の伝統もあります。
節目を大切にする日本人の考え方、大祓はそれに基づき、変わらず続けられています。
えになるかとり かとりっぷ
第三十一回 大祓で身を清める
文・写真 きのしたまみ
提供元 (株) NIPPONIA SAWARA