梅雨も終盤にさしかかり、夏が待ち遠しくなってきました。
あやめ祭りも終わり、先週末から水郷佐原あやめパークでは、はす祭りが始まり夏の気配を感じます。
例年であれば、あやめが終わるといよいよ夏祭りだなという雰囲気です。
祭りまでの、7月上旬の静かながらも着々と祭り準備が整ってくる様子は、いつの日もワクワクしていたものです。
でも、今年もその景色は見られない。
また来年までのお楽しみです。
長い間続いてきたお祭り。
その中で2年連続中止となった時代を生きたというのもまた、レアな経験をしたと自慢できるのでは。
佐原の町は、梅雨の雨をうけて苔が青々と育っています。
長い年月を経て生え、茂っているのを見ると、これまでもこれからも町は連綿と続いていくと感じます。
夏はすぐそこ。
早くもセミが鳴く日もあります。
空が広くて、雲の影が見える香取市の夏を楽しんでください。
えになるかとり かとりっぷ
第五十九回 五月雨て苔むす
文・写真 きのしたまみ
提供元 (株) NIPPONIA SAWARA