秋に見るコレ、何か知っていますか?
いや、初めて見た!という方もいますよね。
畑にポコポコ出現する、謎のかたまり。
誰の仕業なのでしょう。
実はコレ、落花生なんです。
落花生を干しているところです。
通称“ぼっち”。
全国的には野積みと言うようです。
私も名前を知ったのは最近です。
子供の頃から目にしていたものですが、名前があることも、落花生を干していることも知りませんでした…
勝手に肥料でも作っているのかと思っていました。
それが、千葉といえばの特産品の落花生だったとは。
このぼっちは、収穫直後は水分の多い落花生を腐らせないように作られます。
まず、掘った後に逆さまにして地干しを一週間ほどしてから、放射状に円く積んでぼっちにします。
このぼっちはビニールシートがかけられていますが、稲わらの帽子をかけて雨よけにしているところもあります。
稲わら帽子のぼっちは、どことなくかわいくも見えます。
乾燥の間に、落花生のデンプンが糖となり、甘味が増し、渋みが抜けてコクが出るそうです。
一般的に食べる落花生は、乾燥したものですが、産地ならではの食べ方、茹で落花生も絶品です。
最近では、冷凍の茹で落花生なんていうものも販売されているので、県外の方も食べられるようになりました。
ぜひ、一度試してみてください。
もちろん、香取市産の落花生がおすすめですよ!
えになるかとり かとりっぷ
第七十九回 ぼっちがいっぱい
文・写真 きのしたまみ
提供元 (株) NIPPONIA SAWARA